【GIN-ICHIスタッフブログVOL.10】超初級編音声収録方法!RODEで学ぶ初めてのマイク選び その①

こんにちは!

東京は、週末に桜の開花宣言が出されましたね!
自粛要請などもあり、大々的にはお花見しづらいですが
仕事帰りに少し遠回りをして、お散歩に出かけてみようと思います。

さて、今回は
スタジオショップで、定番で行なっている
『超初級編!音声収録セミナー~RODEで学ぶ初めてのマイク選び~』の内容を
まとめてこのブログでご案内できたらと思っております。

本来は今月も開催する予定だった本セミナーは
昨年から毎月開催し、とてもご好評いただいているセミナーですが
なかなか店舗まで行けない!けど、学びたい!というお声も多かったので
ぜひ、このブログを参考にしていただければと思います。

では、早速始めていきましょう!



*なぜ外部マイクが必要なの?

動画も撮れる一眼動画の普及により、
スチルカメラマンがスチルだけでなくムービーも一緒にお仕事の依頼をされる事が増えてきています。
一眼動画を撮影するにあたって、音声はその中で重要な役割を担っていますが、スチルカメラマンは音声の専門ではないので音声に対して少々苦手意識のようなものお持ちではないでしょうか?

映像は素晴らしいものが撮れていても、音声は内蔵マイクでは満足する音が録れず外部マイクを必要とされている方も多いと思います。
良いマイクや必要な機材を揃えていく事で、動画の仕事もスムーズに行う事が出来ますが、
マイクには、形態も様々あり価格も数千円程度のものから数十万円のものまであります。
なかなか迷うポイントではありますが、現場やスタイルに合わせた正しい選択をすることが、重要です!

なぜ外部マイクが必要なのか。
それは「目的の音源」をクリアに録音するためです!
”良い音”を録音するためには、録りたい音声を雑音から切り離すことが重要です。
そして、切り離すためには外部マイクの使用が必須であると言えます。

では初めて外部マイクを選ぶ際、どのようなマイクを使ったら良いのか?
今回は、基礎知識から、各種マイクの特徴を知っていただき、さらにオススメマイクをご紹介していきます!



*用語解説

RODEのカタログを始め、いざマイクを選ぼうと思い、商品のカタログをみると
今まで触れたことのない用語が並び、なかなか比較がしづらいと思います!
そこで、今回は簡単に、必要最低限の用語をご説明いたします。



■周波数特性

どれくらい低い音から高い音まで収音できるか、また、感度がどのように変化するかを表します。
※一般的に人が聞き取れる周波数帯域は、個人差はあるが「20Hz~20kHz」と言われています。
日本語での会話の声は、だいたい125~1500Hzと言われていますので、図を見る際は、そのあたりを比べてみてください!





■指向性、ポーラパターン

マイクには、特定の方向から発生する音を特に集音できるように作られているタイプのものがあります。
どの方向・どの角度の音をはっきりと捉えるか、どの向きに感度が高くどの向きに感度が低いか、という特性を指向性と呼びます。

ポーラパターンはこの指向性を表す図で、マイクの感度がもっとも高い方向を0度とし、周囲360度をグラフにしたもの。
膨らんでいる方向の感度が高いと考えていただければOKです!
指向性にも種類がありますが、動画撮影における指向性は主にこの2つです。



単一指向性・・・


一定の方向に感度が良いタイプ。感度が高い部分を録りたい音に向ければ、不必要な音や環境音を効果的に低減させ録りたい音を録音できる。
単一指向性はさらにカーディオイド、スーパーカーディオイドなど種類が分けられる。
カーディオイドは、マイクの正面からの音に感度が高く、背面からの音には感度が低い。
スーパーカーディオイドも、正面からの音に感度が良いが、カーディオイドに比べて左右からの音に感度が弱く、背面からの音に少し感度が良くなっている。



無指向性・・・


指向性が無いタイプ。360度すべての方向に感度が良いため、環境音も拾いやすいが音を録り逃すことがないので扱いがしやすい。
RODEのラインナップの中ではラベリアマイクなどが無指向性にあたり、インタビュー撮影のときなど、人の顔が横を向いたり動いたりとマイクからずれても音を拾ってくれる。






■ステレオとモノラル

「ステレオのほうが音質が良いからステレオマイクが欲しい」「モノラルは感度が低い」
というイメージをお持ちではありませんか?
ステレオとモノラルは特徴が異なるだけで、必ずしもモノラルが悪いマイクというわけではありません。シチュエーションによって使い分けることが大切です!



ステレオマイク・・・


2個以上のカプセルで収音する。左右で異なる音を収音することができ、指向性もモノラルに比べ幅広いため音に広がり・深みが出る。
そのため演奏会やスタジアムなど、臨場感のある音を録音したいときにおすすめのタイプ。




モノラルマイク・・・


1個のカプセルで収音する。収音部分が1つのため、左右で同じ音を収録できる。
インタビュー録音などはモノラルのマイクで、しゃべっている人を狙うことで芯のある声が録音できる。





と、ここまで基礎的なマイクの種類をお伝えしてきました!
このまま、マイクのラインナップや、アクセサリー、シチュエーション別オススメマイクの紹介などしたかったのですが
だいぶ長くなってしまったので、 今回はここまでにしたいと思います。
すみません(> <) 次回に続きます!






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