【GIN-ICHIスタッフブログVOL.12】超初級編音声収録方法!RODEで学ぶ初めてのマイク選び その③

こんにちは!

先週、Gizmomo freaksさんに取材していただき、

スタジオショップを紹介したYoutube動画をあげていただきました!
今回のコンセプトとして、普段お店にいらしたことがない方でも、興味を持っていただけたら!
ということでお話させていただいたのですが、
実際にお話ししてると、わかりやすく!と思っていても、専門的な用語を使ってしまうことが多々あり、知らない方に知ってもらう工夫はもっと必要だなぁ。と
痛感いたしました。頑張ります!


▼カメラのプロショップってどんなところ? 銀一を訪ねてみた





さて、今日は
超初級編音声収録方法の紹介ブログ最終回です!
ここまで、様々な基礎知識や、種類のご説明をしてきましたが
今日は、アクセサリーの話と、シチュエーション別のオススメマイクの紹介をしたいと思います!

では早速始めていきます!



*マイクアクセサリー

「外部マイクを使用してもノイズが入ってしまう」「収録の段階でノイズをふせぎたい」…など、音声収録においてノイズは常に悩みの種。
ノイズにもさまざまな種類がありますが、ここでは音声収録の際にノイズを軽減できるアクセサリーをご紹介します。



■ショックマウント

マイクは非常に繊細な機械のため、人の足音による振動、マイクの位置を調整したときの揺れ、カメラ操作時の揺れなどもノイズとして拾います。この揺れを軽減するアクセサリーがショックマウントです。
ショックマウントにマイクをセッティングし、浮かせることで振動をダイレクトに受けないようにします。
RODEのショックマウントは「Rycote(ライコート)」というブランドの製品を採用しています。ライコートはイギリスの老舗ブランドで、1969年に始まりショックマウントや後述するウインドシールドなどのノイズ対策アクセサリーの設計・製造を行なっています。
ライコート製のショックマウントはプラスチック製のため軽く、同時に丈夫なつくりになっています。
RODEのオンカメラマイクにはすべてショックマウントが付いています。



■ウインドシールド

風切り音と呼ばれるノイズを防ぐアクセサリーです。
ウインドシールドは風防、ウインドジャマーなどメーカーによってさまざまな呼び方をされています。
共通して、屋外での風や屋内でのエアコンにより発生するノイズを防ぐ役割を持つアクセサリーのことをいいます。

ウインドシールドは耐風の性能により主に3種類に分けられます。
耐風の性能が強ければもちろんノイズが入るリスクを軽減できますが、マイクの収音部分を覆う形状のため、耐風の性能が高ければ高いほど自然と収録される音もこもるようになります。

もっとも耐風の性能が強いカゴ型はガンマイクでしか使用できない、ちょっと特殊なウインドシールドです。
オンカメラマイクやラベリアマイクにも用意があるウインドシールドにはスポンジ型とファー型の2種類があり、このどちらかを使用することが多いでしょう。

スポンジ型はファー型に比べると雨に強いという特徴があります。
耐風の性能は強力ではありませんが、風速2m程度の弱い風であれば役割を果たします。
ファー型はスポンジ型よりも耐風の性能が高まります。ただ音のこもり具合も増します。風速3m程度と、木の葉が揺れるぐらいの風は防ぐので、風のある屋外での撮影時はおすすめです。





*シチュエーション別おすすめマイク

スタジオショップで特にご相談が多いシチュエーションをピックアップして
それぞれおすすめのマイクをご紹介していきます♪



■インタビューにおすすめのマイク

指向性のあるガンマイクか、口元に近づけることのできる小型のラベリアマイクがおすすめです。


ガンマイクはオンカメラマイクよりも指向性が鋭く、ブームポールで上から吊るす・スタンドに設置するなどで話し手(発信源)に近づけて録音することが可能です。 ふたり程度の対談であれば、ふたりのちょうど真ん中あたりに上から吊るすと録音できます。
ただしブームポールの場合はアシスタントに持ってもらうなど人の手が必要なため、ワンオペの現場では難しくなります。
スタンドに設置する際はセッティングする距離と角度に充分な注意が必要です。
また単一指向性のマイクなので、話している間に顔が横や下に動いたときに録れる音が若干ずれる可能性があります。

一方ラベリアマイク(ワイヤレスマイクとセットで使うことで、カメラから離れた距離でも収音できます)は収音部分が非常に小さく、口元により近づけることができます。
そのため、ラベリアマイクを取り付けた人の話し声にフォーカスして録音可能です。一方で、たとえば屋外でのインタビューで環境音もある程度録りたいシチュエーションでは、もう一工夫が必要です(後述の街歩き参照)。
ロードのラベリアマイクは無指向性のため、話し手の顔がマイクからちょっと横にずれた場合でも音を拾ってくれます。



■街歩きにおすすめのマイク

街歩きなど、話しながら歩くシチュエーションで音を録りたい場合。
前述したラベリアマイクであれば、声を録音したい対象それぞれにラベリアマイクを仕込むことで話し声を録音できます。
ただし街中や店内などを歩くシチュエーションでラベリアマイクのみだと、人の声だけが際立って収音されている状態になり「絵と合った音」になりません。
そのためもう一台、指向性がありつつも、ラベリアマイクよりも環境音を拾う、ビデオマイクプロプラスなどのオンカメラマイクで周囲の音(通行人の声、足音などの環境音)を録音しておくことをおすすめしています。


RODE(ロード) VideoMic Pro+

販売価格:
44,000 円(税込)

詳細はこちら

ラベリアマイクで録音した人物の話し声と、オンカメラマイクで録音した周囲の音を編集で結合させることで、より映像にマッチングした豊かな音を演出させることができます。



■演奏会におすすめのマイク

演奏会やスポーツなど、会場全体の音を満遍なく録音したい、奏者にラベリアマイクを仕込めない…などのときは、ステレオマイクがおすすめです。


ステレオビデオマイクXは単一指向性のカプセルが2つ入っており、2つのカプセルで収音することで、収音する範囲がビデオマイクプロプラスより広く、会場の反響音なども録音してくれます。会場の真ん中にセッティングできれば、マイクの前方だけでなく左右の音も拾ってくれるので、広がりを感じられる臨場感ある音を録ることができます。




いかがだったでしょうか?情報として、理解していただけたところも多いのではないでしょうか?
とはいえ、結局どのマイクがいいの?!
と、感じてしまった方もいらっしゃると思います。

様々な種類があるマイクですが
よく言われるのは、『マイクは、レンズと同じ』です。
24-105mmF4 1本だけですべてのお仕事、現場をするのが難しいように
このマイク1本さえあれば何でも録れます!というマイクは、残念ながらありません。
その撮影、現場、セッティングに合わせたマイクを選ぶ必要があります。
また、○社のレンズと、○社のレンズどっちがいい?!という時に、撮れる色だったり、ボケ感だったりに好みがあるように
マイクも撮れる音は、好みの部分もあります。
それは、RODEに限らず、様々なマイクブランドを含めても同じことが言えます。

今回の記事を参考に、選んでいただき
やっぱり買う前には、一回録った音を聞いてみたい!違いを聞き比べてみたい!などがあれば
ぜひお店にお越しください♪

また、セミナーも再開できる準備が整い次第、再演予定です!
セミナー内では、それぞれのマイクを比較した動画や、シチュエーション別で使い分けた作例を見ていただいたり
実際に紹介した機材を、実機でその場で試せるセッティングを組んであったりと
文章だけではお伝えできない情報も様々あります!
ぜひお楽しみに!



RODE Microphones 商品一覧はこちら



→ブログ一覧へ戻る