こんにちは!
みなさんは衣替え終わりましたか?私は先日重たい腰を上げてやりました!
と思ったら、少し肌寒い日が続くみたい…あるあるですね。
薄手のジャケットで頑張って乗り切ります!
さて、今日は最近ご相談の多いPCのスペック選びのお話をしたいと思います。
最近は、スチールだけでなく動画のお仕事をすることも増えてきて
少しステップアップして4K映像にもチャレンジしている!というお話もよく聞きます。
そんな時、撮影してきたものの
編集しようと思ったら、なんだが動きが悪い、エンコードや書き出しに異様に時間がかかる。。。
などのお悩みがある方も多いのではないでしょうか?
動画はやらずとも、たくさんの選択肢から、自分のお仕事スタイルや、使用しているアプリケーションにあったスペックのPCを
選ぶのは、なかなか難しいですよね。
ついつい高スペックを頑張って用意して、うーん。いまいちスペック活かしきれていない気も・・・ということもしばしば。
そんなことのないよう、今回は、カメラマンに向けて
PCを選ぶ際に、どういったところを気にしながら、PCを選ぶ必要があるのか、解説していきたいと思います!
(詳しく話しすぎてしまうと長くなってしまい、かなり簡単に説明しているところもありますが、ご容赦ください。)
*コア?メモリ?グラフィック?それぞれの違いは何?
普段あまりPCに明るくない方にとって、
プロセッサーのコアの種類や、メモリ、グラフィックボード、ストレージの必要数など
なかなかわかりづらいところも多いと思います。
まずは、それぞれの役割と、それぞれのスペックを上げることで
何が起こるのかを解説いたします!
例えば、Apple社のMacbookProを購入しようと思った場合
自分で選ばなければならない選択肢がいくつかあります。
それに準拠して順にご説明していきます♪
・プロセッサ(CPU)について
16インチMacbookProを選ぶ際のプロセッサは
『第9世代の2.3GHz 8コアIntel Core i9プロセッサ(Turbo Boost使用時最大4.8GHz)』もしくは
『第9世代の2.4GHz 8コアIntel Core i9プロセッサ(Turbo Boost使用時最大5.0GHz)』から
選ぶことができます。
まず、コアというものは
ざっくり理解として『作業する人(コックさん)』だと思ってください!
上記のMacのように、8コアの場合、作業する人が8人いるので
一度に色々な仕事をすることができます。
そして、『第9世代の2.3GHz 8コアIntel Core i9プロセッサ(Turbo Boost使用時最大4.8GHz)』とあるのは、作業する人の作業効率を表しています。
同じコックさんでも、1日の中でじゃがいもの皮むきを10個やって終わりよりも、余った時間で人参も玉ねぎも皮むきできれば
他の人は炒めたり、煮込んだり、他の料理を作ったりできて、一つの料理を作るのにも早く終わりますよね?
どれくらい効率よく仕事をこなせるか。というのが
コアの種類、コアの新しさや、処理能力、で違ってきます。
・メモリについて
次はメモリを選ぶことができます。
16インチMacbookProでは、16GB/32GB/64GBから選ぶことができます。
時々、ストレージと勘違いされている方がいらっしゃるので、ご注意を!
先ほど、コアをコックさんの数と例えましたが
このメモリは、キッチンの『大きさ』だと思ってください。
どんなにたくさんの作業する人(コックさん)を用意しても
キッチンが狭かったら、とっても作業しにくいですよね?
それぞれ1時間で5品作れるコックさんが8人いるのに、一人暮らし用のキッチン程度しか大きさがなかったら
みんなの能力は存分に発揮できません。
でも、大きなホテルの調理場ぐらいの大きさがあれば、色々な料理が一度に作れますよね?
それが、メモリの大きさの違いです。
逆に、作業する人が少ないのに、大きなキッチンを用意しても持て余すので
コックさんの人数とキッチンの大きさのバランスや、なんの料理を作るかによって選ぶ必要があります。
・グラフィックス(GPU)について
グラフィックスは、3Dグラフィックスなどの画像描写を行う際に必要となる計算処理を行うプロセッサです。
最初に説明したプロセッサは、全体の調理を行うメインのコックさんに対して
グラフィックスは、例えると『盛り付け専門』のコックさんです。
実際に、映像や画像が画面に表示されるには、このグラフィックスの能力が必要になってくるので
これが低いスペックのものを選んでしまうと、
例えば動画編集をしている際に、裏で処理はできているのですが、表示が追いつかず、カクカクした映像になってしまったりします。
例えると、裏でコックさんが料理をたくさん作っているのに、盛り付けをする人が少ないと、お客さんに出せるお皿の数は、少なくなってしまいますよね?その状態です。
また、高スペックな盛り付け担当の人がいれば、様々な盛り付けができるようになります。
しかし、盛り付け担当の人の能力が低めだと、複雑な盛り付けをするにはすごく時間がかかってしまいますよね?
それがグラフィックボードで画面表示の解像度の話で起こります。
グラフィックスの能力が足りないと4Kモニター、8Kモニターを使っているのに、表示ができない。
ということにもなりかねますのでご注意を!
・ストレージについて
これは単純にPCに保存できるデータ容量のことなので、わかりやすいと思います。
カメラマンさんなどは、常に外付けのストレージを持ち歩いている方も多いと思いますが
アプリケーションなどによっては、一度PC本体内ドライブに保存する必要があったり
PC内に保存するのと、外付けストレージに保存するので、処理スピードに差があったりします。
なので、むやみに上げておく必要もありませんが、普段日常で使用するデータ容量分程度は
PC内に積んでおくと、ストレスなく作業ができると思います。
また、最近は少なくなってきましたが
HDDとSSDと選べる場合があります。
HDDの方が、安価なため、気軽に容量を上げることができますが
物理的なディスクが入るため、比較的PC本体が大きくなり、書き込みスピードにも大きな差が出ます。
本格的なレタッチや、動画編集をする際には、SSDでないと、PC本来のスペックが発揮できない場合もありますので
ご注意ください!
いかがでしょうか?
ここまで、それぞれのスペックで、何がどうできるのかを説明させていただきました。
ここからは、じゃあ実際、自分の作業でどういったスペックが必要なのか?!
それを解説していきたいと思います♪
*写真編集、動画編集、それぞれアプリケーションで必要なPCのスペックは?
実はアプリケーションによって必要なスペックが
それぞれのサイトに記載されていることはご存知でしょうか?(一部掲載されていないものもあります)
例えば、Adobe Photoshopの場合
https://helpx.adobe.com/jp/photoshop/system-requirements.html
プロセッサーは『64 ビットをサポートしている Intel マルチコアプロセッサー』
RAM(メモリ)は『2 GB 以上の RAM(8 GB を推奨)』
グラフィックカードは『nVidia GeForce GTX 1050 または同等。nVidia GeForce GTX 1660 または Quadro T1000 を推奨(ページ下の方に、16インチMacbookProのAMDの記載もあります。 )』
などの記載があります。
これだけを見れば、上記の16インチMacbookProの通常スペックで不足なく動くなぁ。ということがお分かりいただけると思います。
一方で、Adobe Premiereの場合は
https://helpx.adobe.com/jp/premiere-pro/system-requirements.html
RAM(メモリ)が『HD メディアの場合は 16 GB の RAM、4K メディア以上の場合は 32 GB』
となっております。
今手元にあるカメラで4K映像撮れるよ!という方も多いかもしれませんが、
4K素材をPremiereで編集する場合には、メモリのスペックをアップさせないといけないな。ということがお分かりいただけると思います。
とはいえ、あくまで上記のスペックは
そのアプリケーションのみを動かす際に必要なスペックです。
例えば、Premiereで差し込むための画像をPhotoshopで作りながら4K編集をして、もちろん裏でネットでメールを開いたり、参考にしている映像を見ていたり、エクセルで資料を確認していたり
という状況は容易に想像できると思います。
そういった際には、それぞれで必要なコア(コックさん)とメモリ(調理場)が必要で
それぞれ映像を表示させるには、高スペックなグラフィックス(盛り付け係)が必要になります。
特に、最近は
PCの基本スペックが上がってきているので、コアスペックや、メモリが圧倒的に足りない。
という場合は少ないですが、
特に動画編集などをされる場合に、グラフィックス(GPU)が足りず、編集時に映像がカクカクする。
アプリケーションが途中で落ちてしまう。ということをよく聞きます。
きちんと、それぞれにどのスペックが必要なのか。
今日でそれぞれの役割はお分かりいただけたと思いますので、
ぜひご参考いただき、ご自分のスタイルにあったPCをお選びください♪
*結局MacとWindowsどっちがいいの?
これは、本当にここ数年よくいただくご質問です。
どちらが正解。というお話ではないので、難しいのですが
自分でそれぞれのスペックを選んで買いたい!という方は、Windows。
PCにそれほどすごくこだわりもないので、使えるレベルのものをパッケージで買いたい!という方は、Mac。
をお勧めいたします。
銀一スタジオショップ、オンラインショップでも
マウスコンピューターのDAIVシリーズから
銀一モデルを作っております。
このように、Windows機でもパッケージでのご用意もございますが
やはり一番のメリットは、こちらをベースに、ご自身で必要なスペックを組み立てていくことが
Macよりも細かくできることです。
例えば、MacだとノートPC型の中で、動画編集で一番重要なGPUの部分のスペックは、上げられる幅がかなり狭いですが
マウスコンピューターであれば、本来はデスクトップ型に入れるためのGPUをノートに組み込むことも可能になります。
ロケ先でも、高スペックなPCが使いたい。遠征先のホテルでゴリゴリに動画編集したい!
などのご希望にも応えられるようなPCを作れるメリットがWindows機にはあります。
とはいえ、BTOPCはコスパがいいと思われがちですが、作るスペックによっては、パッケージで量産されている
Macの方がコスパがいい場合もあります。
しかし、例えば社内での撮影用に、最低限のスペックPCを複数台揃えたい!などの場合は、
Windows機の方が、お得に揃えられたりもします。
また、やはり弊社のお客様でも肌感としては7~8割の方がMacをお使いです。
そのため、共通環境で作業できるという意味では、Macであるメリットも大きいと思います。
難しいところではありますが、Windows機も各社クリーエーター向けのPCを開発してきて
カメラマンの中でWindowsユーザーが増えてきていることも事実です。
ご予算と、何がしたいのか、どういったシチュエーションで使うのか。
目的から遡って、選択肢を広くご検討いただければと思います!
銀一スタジオショップでは、PCのご相談も随時受付中です!
ぜひ、お気軽にご相談ください♪