こんにちは!
梅雨らしい天気が続きますね。
肌寒い日もありますので、体調にはお気をつけください!
さて、今日は
大変お待たせいたしました!
先日ご紹介したAirDirect検証ブログ第2弾!
先日は
実際の使い方から、キヤノン機での検証までをご紹介いたしました。
それこそ、少し前までは、広告の現場やファッションの現場などでは、
キヤノン機、ニコン機がほとんどでしたが、今ではSONYやFUJIFILM機をメインでお使いの方も多いのではないでしょうか?!
ミラーレスになり、カメラの可能性は日々進歩しますね♪
さて、先日のキヤノン編に続き
テザーツールズ新製品のAir Directを使った
ニコン、ソニー、富士フイルム機でのテザー撮影検証結果を、早速ご覧ください!
*Nikon D850での検証結果
前回から引き続き
テストしたPCのスペックは、MacBookPro(15-inch 2017) mac OS High Sierra 3.1GHz Corei7 メモリ16GB です。
まずは、CaptureOne Pro20での結果です。
AirDirect 5G | AirDirect 2.4G | USB接続 | |
---|---|---|---|
JPEG(FINE★)のみ | 5~6秒 | 7~8秒 | 2~3秒 |
JPEG(FINE★)+RAW(M) | 9~10秒 | 13~14秒 | 3~4秒 |
JPEG(FINE★)+RAW | 12~13秒 | ×(※1) | 4~5秒 |
※1
JPEG+RAWでの場合、カメラ本体にメディアを入れない場合はJPEGのみの転送となり、RAW画像は転送されませんでした。
メディアを入れた場合、JPEGまで7~8秒 RAWまで17~18秒での転送速度となりました。
また、7枚の連写で最後の1枚が転送されるまでにかかる時間ですが
5GHzでの接続、JPEG(L)のみ 25~28秒かかりました。
また、Lightroomでの検証結果としては
AirDirect 5G | |
---|---|
JPEG(FINE★)のみ | 5~6秒 |
JPEG(FINE★)+RAW(M) | 9~10秒 |
JPEG(FINE★)+RAW | 11~12秒 |
このようになりました。
先日のキヤノン機と比べると比較的どれも遅めになっています。
*Nikon Z7での検証結果
次に、同じくNikon機から、一昨年発売されたミラーレスカメラZ7での検証結果です。
CaptureOne
AirDirect 5G | AirDirect 2.4G | USB接続 | |
---|---|---|---|
JPEG(FINE★)のみ | 4~5秒 | 6~7秒 | 2~3秒 |
JPEG(FINE★)+RAW(M) | 8~9秒 | 12~13秒 | 3~4秒 |
JPEG(FINE★)+RAW | 11~12秒 | ×(※2) | 4~5秒 |
※2
Z7の場合は、JPEG+RAWで
メディアを入れても、RAWは転送されず、JPEGの転送までに7~8秒かかりました。
また、Lightroomでの検証結果としては
Lightroom
AirDirect 5G | |
---|---|
JPEG(FINE★)のみ | 4~5秒 |
JPEG(FINE★)+RAW(M) | 8~9秒 |
JPEG(FINE★)+RAW | 10~11秒 |
となりました。
D850に比べ若干スピードは上がりますが、
全体的には、キヤノン機に比べると遅めになります。
また、AirDirectは
ニコン純正テザーソフトウェアCameraControlProにも対応していますので、
スピード感は今回検証できなかったため、未知数ではありますが、ご使用は可能です。
*SONY α7Ⅲでの検証結果
次に、近年広告の現場でも、多く使われているSONY機での検証結果です。
SONY機でのテザーソフトウェアですと
AirDirectでの対応が、CaptureOneのみとなりますので、今回の検証結果もCaptureOneのみとなります。
まずは、α7Ⅲでの結果からご覧ください。
CaptureOne
AirDirect 5G | AirDirect 2.4G | USB接続 | |
---|---|---|---|
JPEG(エクストラファイン)のみ | 2~3秒 | 3~4秒 | 1~2秒 |
RAW(圧縮)のみ | 6~7秒 | 4~5秒 | 1~2秒 |
RAW(非圧縮)のみ | 11~12秒 | ×(※3) | 2~3秒 |
JPEG(L)+RAW(圧縮) | 6~7秒 | 12~13秒 | 2~3秒 |
JPEG(L)+RAW(非圧縮) | 12~13秒 | ×(※3) | 3~4秒 |
※3
2.4GHzの場合、非圧縮RAWの転送ができませんでした。
JPEG+RAWの場合は、JPEGのみデータが転送されます。
また、7枚の連写で最後の1枚が転送されるまでにかかる時間ですが
5GHzでの接続、JPEG(L)のみ 10~13秒かかりました。
*SONY α7RⅣでの検証結果
次に、高画素機(6100万画素)のα7RⅣでの検証をしてみました。
CaptureOne
AirDirect 5G | AirDirect 2.4G | USB接続 | |
---|---|---|---|
JPEG(エクストラファイン)のみ | 2~3秒 | 11~12秒 | 4~5秒 |
RAW(圧縮)のみ | 10~11秒 | ×(※5) | 3~4秒 |
RAW(非圧縮)のみ | ×(※5) | ×(※5) | 4~5秒 |
JPEG(L)+RAW(圧縮) | 15~16秒 | ×(※7) | 5~6秒 |
JPEG(L)+RAW(非圧縮) | ×(※6) | ×(※8) | 6~7秒 |
※5 転送されない。
※6 RAW転送されず JPEGのみも転送に1~2分かかる
※7 RAW転送されず JPEGの転送にも23~25秒かかる
※8 RAW転送されず JPEGの転送にも4~5分かかる
やはり高画素機のため、データ量も大きく、かなり厳しい結果となりました。
また、SONYの場合
転送中はカメラの操作含め、なにもできなくなってしまうので、ご注意ください。
SONY機は、キヤノン機、ニコン機と比べ、転送時間の差もありますが、
5GHzでの使用でも、制限がでてきてしまう場合が多くなっておりますので、今後に期待の部分が大きいかと思います!
*FUJIFILM X-T4での検証結果
まずは、APS-Cセンサーのミラーレスカメラで先日発売されたばかりのX-T4での検証結果をご覧ください。
今回も、FUJIFILM純正のテザーソフトウェアはAirDirect非対応のため、CaptureOneのみでの
検証となります。
CaptureOne
AirDirect 5G | USB接続 | |
---|---|---|
JPEG(スーパーファイン)のみ | 4~5秒 | 1~2秒 |
RAW(ロスレス圧縮)のみ | 5~6秒 | 2~3秒 |
RAW(非圧縮)のみ | 11~12秒 | 2~3秒 |
JPEG(スーパーファイン)+RAW(ロスレス圧縮) | 7~8秒 | 3~4秒 |
JPEG(スーパーファイン)+RAW(非圧縮) | 12~13秒 | 3~4秒 |
新製品のカメラですが、転送自体は問題なく行うことができました。
RAW転送には、やはり少々時間がかかりますが、SONYやニコン機と大きな差はないかと思います。
*FUJIFILM GFX50Sでの検証結果
次に、中判センサーをもつミラーレスカメラのGFX50Sでの検証結果をご覧ください!
CaptureOne
AirDirect 5G | AirDirect 2.4G | USB接続 | |
---|---|---|---|
JPEG(スーパーファイン)のみ | 5~6秒 | 7~8秒 | 2~3秒 |
RAW(ロスレス圧縮)のみ | 8~9秒 | ×(※9) | 2~3秒 |
RAW(非圧縮)のみ | ×(※9) | ×(※9) | 2~3秒 |
JPEG(スーパーファイン)+RAW(ロスレス圧縮) | 12~13秒 | ×(※10) | 4~5秒 |
JPEG(スーパーファイン)+RAW(非圧縮) | ×(※10) | ×(※10) | 5~6秒 |
※9 転送されず。シャッターを切るとインジケーターが点滅し始めますが、12秒程度でキャプチャーワンの認識が切れてしまいます。
※10 RAWだけでなく、JPEGも転送されませんでした。
中判センサーの高画素機ということもあり、転送時間、また転送NGシチュエーションも含め、かなり厳しい結果となりました。
*FUJIFILM GFX100での検証結果
次に、FUJIFILM最高画素、1億200万画素を実現したGFX100での検証結果をご覧ください。
CaptureOne
AirDirect 5G | |
---|---|
JPEG(スーパーファイン)のみ | 9~10秒 |
RAW(ロスレス圧縮)のみ | ×(※9) |
RAW(非圧縮)のみ | ×(※9) |
JPEG(スーパーファイン)+RAW(ロスレス圧縮) | ×(※10) |
JPEG(スーパーファイン)+RAW(非圧縮) | ×(※10) |
※9 転送されず。シャッターを切るとインジケーターが点滅し始めますが、12秒程度でキャプチャーワンの認識が切れてしまいます。
※10 RAWだけでなく、JPEGも転送されませんでした。
JPEG以外は使えないという結果になりました。
FUJIFILM機の検証結果、いかがだったでしょうか?
シャッターを切り、インジケーターが点滅した状態になると、長い時間待ってもCaptureOne側に転送されることはないのですが、そのままインジケーターの点滅が終わらず、電源も切れなくなってしまいます。
そのため、バッテリーを抜いてリセットするしかないという状況になってしまいますので、
GFXでの使用は、現時点では現実的ではないかと思われます。
残念ですが、今後に期待です!
*検証を終えて!
いかがでしょうか?
各社色々検証結果をご覧いただきました。
前回のキヤノン機の際にも、記載しましたが、この検証結果で使えると感じていただいた方も、全く使えないと感じられた方も、もちろんいらっしゃると思います。
現時点で、このAirDirect自体が、ADU StandardはCatalina (MacOS 10.15.x)に対応しております。
ベータ版を使用しているお客様は、ベータ版を削除していただき、ADU standardをインストールお願いいたします。
BigSurには、まだ対応しておりませんので、ご注意ください。
まだ本国アメリカでも今年発売したばかりの製品となっており、まだまだファームアップで
対応機種、転送クオリティなどは変わってくると思います。
前回のブログ以降、店頭でもたくさんのお客様にご検証いただきました!
興味はあるけど、実際自分のカメラ、PCでどうなのかみてみたい!という方は、ぜひスタジオショップ店頭でお声がけください♪
ご来店お待ちしております!