【GIN-ICHIスタッフブログVOL.56】ビデオグラファー栁下さんに聞くフォトグラファーが知っておくべき機材特集-LED編-


こんにちは!

2020年のブログも今回が最後!
読んでくださっているみなさま、本年も大変お世話になりました。
なにかと、いつも通りにはいかない一年でしたが そんな中でも、たくさんの方に銀一スタジオショップ、オンラインショップをご利用いただきました。
ありがとうございました!
来年もよろしくお願いいたします。

さて、今回も
『ビデオグラファー栁下さんに聞くフォトグラファーが知っておくべき機材特集』パート3!
今回は、LEDのお話をしていきたいと思います。

一言にLEDと言っても
大きさ、形、種類、価格、様々なものがあり
ネットには、とても安価なものから上は数十万、数百万というものまであります。
とはいえ、自分の撮影にはどれが良いのだろうか?
どういったところを基準に選んだら良いのだろうか?
とお悩みの方も多いのではないでしょうか?

今回も、ビデオグラファー栁下さんにお話を伺いしつつ
今人気のLED~今後期待のLEDまで色々な角度からご紹介していきたいと思います!

*何を優先する?!LEDの種類と選び方


LEDでの撮影の際、お使いの方も多いかもしれませんが
面光源のLEDはとても種類が豊富です。
広い範囲で光るので、なにかしらのアクセサリーをつけずとも、手軽にムラのないライティングを可能にします!
狭い会議室の中でのインタビュー撮影などには重宝しますよね。

その中でもおすすめのLEDをご紹介していきます。

こちらのFOMEXフレキシブルLEDは
シートタイプになっています。

シートタイプの一番の魅力は、なんといってもその軽さ!
灯体部分の重さは、なんと400g!

シートタイプの中でも、光量もあるので
例えば、ブームの先に付けてトップライトにしたり、窓の外からの演出用に使ったり
壁に貼り付けたりということも可能です。
勿論、トップヘビーにならないので、スタンドが倒れにくいなどのメリットもあります。

大きさも様々あり、曲げてお使いいただくことも可能ですので
商品撮影の際に回り込むようなライティング等の際にも活躍します!

とはいえ、ちょっと価格が….という方にはこちら
NEP LED-800X !

こちらはInterBEEでも紹介された新製品!
シートタイプと比べると重量感はありますが、
比較的お求めやすい価格に対し、光量、演色性、質ともに申し分なし!
赤外線リモコン付きのため、
光量や色温度、電源のON/OFFまで移動することなく調整が可能です♪

また、灯体に直接マウントできるVバッテリーでの運用で、
ロケでも配線等を気にせずご使用いただけます。




*馴染み深い形とアクセサリーで自由なアレンジ!点光源型LED


面光源は広い範囲に照射するという意味では、とても手軽で使い勝手が良いですが
ストロボになれたカメラマンにとっては
なかなか思ったライティングができない…狙った絵作りがしにくい…と感じる場面もあるのではないでしょうか?

そんな時は、ぜひ点光源型のLEDをお試しください!
今日は、その中でもおすすめをご紹介いたします♪

スタジオショップでもLEDの中で今年1番の人気商品!

とても光量が強く
2灯あれば、ちょっと広めの部屋でも、天井バウンスで
しっかりライティングできるぐらいのパワーがあります!
また、アクセサリーも豊富で

特にこのランタンなどは、LED独特の硬い光をふわっと広げてくれるので人気です!

さらにこちらの300Xは
専用のスマートフォンアプリがあり
色温度や、光量、エフェクトなどを遠隔操作することも可能です!

少々バラスト部分が大きく、重たさを感じますが バラスト部分はスタンドに取り付ける専用アダプターが同梱されているため
ウェイト代わりに設置することで、無駄なくセッティングをすることが可能になります。


来年1月から発売開始となる新製品NANLITEシリーズ!


今年まで日本での代理店がなく、個人輸入でしか手に入れることができなったNANLITEですが
それでも熱狂的なファンも多いNANLITEをご存知でしょうか?!

今までも一部の面光源タイプなどは日本でも流通がありましたが
やはりNANLITEの魅力は点光源タイプ!

小さめのものから超大光量まで幅広いラインナップがあり
なんといってもその魅力は価格!

比較的低価格帯でありながらも、しっかりした品質と
欲しいところに手が届くラインナップは2021年注目間違いなしです!

特にキャペーン開催中のForza60シリーズは ボディサイズわずか800g!
超小型でありながらも、18,820 lxという大光量のデイライトLEDスポットライトで、
タングステンランプ500Wに相当します。
色の再現性にも優れ、平均演色評価数Ra98という高性能でこの価格は
時代が進んだなぁ....と感じさせる1台です。

スタジオショップでは、いち早く店頭デモ機も含め
ご用意しておりますので
ぜひ気になった方は、店頭でもお試しください♪




*小型LEDの新たな活用法


ここまでご紹介してきたLEDはどれも、環境全体を照らすことがメインの照明機材になってきます。
もちろん動画制作において、環境光は必ず必要になってくるものにはなりますが
一方で小型LEDの活用はいかがでしょうか?

例えば、全体をライティングした後、
インタビュアーの顔だけをもう少しライティングしたい
小物の商品撮影の際に使いたい
など、様々な用途があると思います。

そんな中で、最近ではRGBカラーを作り出せる小型LEDも登場し
新たな使い方があると語るのは、ビデオグラファーの栁下さん。

たとえばこちらのフォティックスM200Rは、充電式のLEDとなっており
3200K~5600Kまでの色温度調光が可能なだけでなく
色相・彩度を0-360°調節することができるので お好みの色合いを作り出すことが可能です。

これにより、例えば背景紙まで持っていくことはできないけど
ちょっとした商品撮影の際、味気ない背景にポイントでカラーをいれることで
印象的なカットになったり
テレビやネオンなどのちらつき効果を差し込んだりという活用法で使っているとのことです。

単に”当てる”というとことから、ステップアップしたLEDの活用法を
ぜひ小型LEDでお試しください♪




*気にするのは”光量”だけじゃない。LEDの落とし穴


みなさんLEDを選ぶ時、例えばネットで掲載されている情報の中で
何を気にして購入されるでしょうか?

機能性や光量、操作性や、重さなどは確認されるかと思いますが
意外と見落としがちな部分が、最低輝度の部分だと、栁下さんは語ります。

ここはネットでも記載されていないLEDも多くあるのですが
なぜ最低輝度を気にする必要があるのでしょうか?

最近のLEDでは、最大光量だけが求められ
最小値まで絞った時のクオリティが低いものもあるとのこと。
例えば光量を絞ると、フリッカーが出てしまったり、色温度が転んでしまったりということが
あるので、注意しなくてはいけません。

また、最小光量にこだわるもう一つの理由といて たとえば最近のカメラでは、デュアルネイティブISOなどがついたりして
ISOを下げることでダイナミックレンジを狭めてしまう場面があったり
log撮影時のベース感度が800~3200ぐらいのものが多かったりで
光量がありすぎることで、本来のカメラのスペックを存分に活かせないことがあります。

そこで、栁下さんは
LEDの活用として、もちろん環境光に足す様な使い方もしますが、ナイトシーンなど環境光が極端に暗い場合などは、
あえてベースとなる環境光は生かして、“最小限の演出ライトを加える”必要があり、そういったシーンでは、光量をしっかり絞れるLEDの重要性を理解しておく必要があるとのことでした。

もちろん、今回ご紹介したLEDはどちらも、問題なくお使いいただけるものとなっておりますので ぜひご検討いただければと思います。

でも、やっぱりなかなかネットの情報だけでは、判断がつかないものも多いのではないでしょうか?

栁下さんは、新しくLEDを探しているときは 実機を見に行くようにしており、その際ライトメーターも持っていくとのことでした。

こういったカラーメーターで実際に測ってみることで
スペックが正しく見れるだけでなく
自分がすでに持っている機材との相性や、普段の現場との相性も見えてきます!
様々なLEDが手軽に手に入る時代だからこそ、1台持っておきたいメーターです。

いかがでしょうか?
本日ご紹介した機材の多くは店頭でもご覧いただけます。
店頭にてメーターで測ってみるのも大歓迎です! ぜひご来店お待ちしております。

年明け最初のブログで、『ビデオグラファー栁下さんに聞くフォトグラファーが知っておくべき機材特集』最終回の動画撮影機材アクセサリー編をお届けいたします♪

みなさま良いお年をお迎えください!



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