【GIN-ICHIスタッフブログVOL.58】人気機種をまとめて比較!LED大検証大会の結果はいかに!!


最終更新日:2021.2.10

こんにちは!

早いもので2021年も1ヶ月が過ぎましたが、みなさまどうお過ごしでしょうか?
最近また体を動かすゲームにハマってしまい 毎晩ダンスでストレス発散しています!
慣れないもので、毎日筋肉痛が続きます…

さて、今日はLEDのお話をしたいと思います!
先日の特集などでも、様々な種類をご紹介したLEDですが
なかなかお店で全部をテストするのは難しい…ですよね?

そこで、今日は
スタジオショップで人気のLEDをまとめて検証してみました!
光量だけでなく、スペクトラル、CRI(色評価)、光の回り方などもご覧いただき
ぜひご参考にしていただければと思います♪



*<検証の前にLEDの予備知識>光の明るさってlx(ルクス)?それともlm(ルーメン)?


LEDを買う時は、弊社のオンラインショップのページや、メーカーのサイトなどの 様々な情報をご確認されるという方も多いと思います。
しかし、ストロボと違いLEDを難しく感じる部分として
メーカーや機種によって、光量を表す表記がlm(ルーメン)だったりlx(ルクス)だったりで
なかなか判断しづらいところがあるのではないでしょうか?

ルーメンとルクスの違いを平たくご説明すると
『ルーメンは、光源が放つ光の強さで、ルクスは光が照らした面の明るさを表します。』 ということだけは、抑えていただければ あとは、今回の比較を基準に、考えていただければと思います!

詳しいルーメンとルクスの違いについては モノタロウさんのサイトに記載があったのでよかったらご覧ください!



*今回の検証現場の詳細


今回は、暗幕で完全に外光を遮断し、電気も消した真っ暗な部屋で検証しています。
幅2.72mのセットペーパー
天井ぎりぎり(約2.4m)まで上げ、 ペーパーの面から約1mのところに、モデル(トルソー)を設置しています。

モデルから、1m、2m、3mの部分に順にLEDを動かし設置。
モデルの胸の部分に設置したカラーメーターで計測しています。

(現行機種は上記のC-800ですが、テストは旧製品C-700で計測しています。)

▼設置図イメージはこちら

今回検証、記録したものは
①1m,2m,3mの地点LEDを設置、また出力10%,50%,100%(一部を除く)に設定し、カラーメーターを使ったルクス(明るさ)の計測
②3m地点にLED固定し、10%,50%,100%時点でのスペクトラルグラフの計測
③3m地点にLED固定し、100%出力時のCRIの計測
④1m,2m,3mの地点LEDを設置、また出力10%,50%,100%(一部を除く)に設定し、全体の光の広がり方の撮影を、行いました。

④の撮影については、
全てシャッタースピード1/250、F値5.6、ISO1600、ホワイトバランス太陽光 に設定し、撮影しています。

では、検証結果をご覧ください!



*NANLITE Forza60の検証


今年1月に日本で発売開始となった、新製品!

重さ800gの手のひらサイズでありながら、光量も見込める
今話題沸騰中のこの1台!

色温度がフレキシブルで動くものと、5600K固定のものと2種類ありますが
今回は固定のもので検証しております。

まずは明るさとCRIの比較から!


出力10%
距離 光量(lx) CRI
1m 621  
2m 125  
3m 54.2 98


出力50%
距離 光量(lx) CRI
1m 9780  
2m 1960  
3m 741 97.6


出力100%
距離 光量(lx) CRI
1m 20300  
2m 3860  
3m 1490 96.9

次に、光の回り方を画像でご覧ください。





また、3m地点にForza60固定し、10%,50%,100%時点でのスペクトラルグラフの比較


いかがでしょうか?
この小ささで、ここまでの結果になるとは、少し驚きでした。
発光面が小さく、リフレクター付きであることからも、かなりスポットでの明るさは稼いでおり 100%出力の3m設置の場合、カラーメーターでのルクス数の高さは一番という結果になりました。
また、CRIも比較的安定しており、この価格帯でこの大きさ、この明るさは、強くお勧めしたい1台です♪



*Aputure LS C300X (V-mount)バイカラーの検証


近年、定番となりつつある
アプチャーLS-C300シリーズが登場!
今回は2700~6500Kまで、フレキシブルに色温度変更ができるバイカラーモデルでの検証です。

こちらもまずは、明るさとCRIの比較から!

出力10%
距離 光量(lx) CRI
1m 3360  
2m 765  
3m 294 96.9

出力50%
距離 光量(lx) CRI
1m 11400  
2m 2600  
3m 920 97.2

出力100%
距離 光量(lx) CRI
1m 18700  
2m 3080  
3m 1080 97.3

次に、光の回り方を画像でご覧ください。









続いて、3m地点にLS-C300Xを固定し、10%,50%,100%時点でのスペクトラルグラフの比較




今回検証した機種の中で一番お値段も張るAputure LS-C300X。
やはりこの出力は圧倒的ですね!
カラーメーターでの数値もさながら、写真で見ると光の回り方なども含め、圧倒的な差がありました。
先日発売したLS-C600は、光量が大きすぎて同じ環境下での比較が難しかったため
この検証には入れておりませんが、ぜひまた次回をお楽しみ!



*Fiilex P360 Pro Plus LEDライトの検証


GIN-ICHIスタジオショップで数年前から、常に人気トップクラスにいるFiilex P360シリーズ。
超小型、軽量でありつつも、計算された発光素子の組み合わせにより
よりタングステン光などに近い、当たり方、影の出方が魅力です!
こちらも2600~6500Kまでフレキシブルに色温度を変更させることが可能ですが
今回の検証では、LED側で5500Kに設定しています。

こちらもまずは、明るさとCRIの比較から!

出力10%
距離 光量(lx) CRI
1m 264  
2m 63.9  
3m 24.6 93.4

出力50%
距離 光量(lx) CRI
1m 1400  
2m 366  
3m 166 95.8

出力100%
距離 光量(lx) CRI
1m 2890  
2m 717  
3m 322 97.4


次に、光の回り方を画像でご覧ください。








続いて、3m地点にP360Pro Plusを固定し、10%,50%,100%時点でのスペクトラルグラフの比較


いかがでしょうか?
灯体の大きさが小さいということもあり、やはり少々光量は、上記の2機種と比べると落ちます。 しかし、よく見るとわかるのですが
トルソーの影などは、LEDならではの滲みが少なく、素直な当たり方を実現しています。



*FOMEX フレキシブルLEDライト/FL-600Mの検証


ここ数年定番化し、人気のシートタイプの中でも 2020年大ヒットだったフォメックスFL-600M。
その魅力はなんと言っても、280gという圧倒的な軽さ!
軽さ持ちつつも、30cm x 30cmの広い面光源で、ロケでもスタジオでも重宝する1台です。
こちらも2700~6500Kで色温度の変更が可能ですが、こちらでも5500Kに設定し、テストしています。

こちらもまずは、明るさとCRIの比較から!


出力10%
距離 光量(lx) CRI
1m 196  
2m 42.1  
3m 19.9 97.3


出力50%
距離 光量(lx) CRI
1m 957  
2m 212  
3m 96 96.6


出力100%
距離 光量(lx) CRI
1m 1780  
2m 402  
3m 181 96.5

次に、光の回り方を画像でご覧ください。







続いて、3m地点にFL-600Mを固定し、10%,50%,100%時点でのスペクトラルグラフの比較




いかがでしょうか?
店頭展示を長くしている機材で検証したということもあり、5500Kに設定しているにも関わらず
4400K代の色温度での発光になっていることが、少々気になる結果ではありました。
しかし、やはり面光源ということもあり、明るさに対して、光が回っている面積は広く
複数人のインタビューなど、大きな面でムラの少ない光源を作りたい場合には、とても有効だと感じました!



*Phottix Nuada R3の検証


実は検証したタイミングが少し前だったため
今回検証したものは、上記のNuada R3ⅡLEDライトの旧製品でのテストをしております。
新モデルでは、旧製品の約125%アップということでしたので
ご購入の際には、今回の検証結果にプラスして、ご検討ください。

こちらのNuada R3シリーズは、
直径約430mmの大きな円タイプのLEDとなっており
Youtube動画が流行した2020年は、大注目を浴びた1台です!

こちらも3200~5600Kで色温度の変更が可能ですが、こちらでも5500Kに設定し、テストしています。

こちらもまずは、明るさとCRIの比較から!

出力10%
距離 光量(lx) CRI
1m 310  
2m 86.8  
3m 42.1 96.7

出力50%
距離 光量(lx) CRI
1m 650  
2m 184  
3m 87.6 97.2

出力100%
距離 光量(lx) CRI
1m 1090  
2m 312  
3m 151 97.7

次に、光の回り方を画像でご覧ください。











続いて、3m地点にNuada R3 を固定し、10%,50%,100%時点でのスペクトラルグラフの比較



いかがでしょうか?
光量の面では、比較すると少し物足りなさは感じられるかもしれませんが
特徴ある丸型の発光面により、トルソーの上半身から、背景のグラデーションの出方は、
唯一無二のライティングを可能にします。
CRIの数値も安定しており、価格帯を考えても、自宅からの配信や、あまりライティングに時間をかけられない配信現場などでは、重宝する1台になること間違いなしです♪



*LEDライト・スリムライト・バイカラーLG-E268C


ここ数年、手軽に動画撮影の際の光量を少し補いたいという要望にフィットしてきた
こちらのLED。
薄型LEDのため、重さ980gで、背面に汎用性の高いLバッテリーが2連で付く形のため、ケーブル等もなく、とてもシンプルに、手軽にご使用いただけます。
こちらも、3200~5600Kで色温度の変更が可能ですが、こちらでも5500Kに設定し、テストしています。

こちらもまずは、明るさとCRIの比較から!

出力10%
距離 光量(lx) CRI
1m 73.1  
2m 22  
3m 11.5 91.5

出力50%
距離 光量(lx) CRI
1m 243  
2m 70.5  
3m 35.4 92.3

出力100%
距離 光量(lx) CRI
1m 378  
2m 112  
3m 54.4 92.8

次に、光の回り方を画像でご覧ください。











続いて、3m地点にLG-E268Cを固定し、10%,50%,100%時点でのスペクトラルグラフの比較



いかがでしょうか。
比較すると、やはり光量の面では、かなり暗かったです。
今回の比較は、分かりやすいように写真は、かなり露出低めの設定で撮影しているため
ほとんど照度がないように見えますが、もちろん実際には、部屋はもっと明るいです。
価格の面を考えると、ある程度環境光がある場所でのインタビュー撮影や、色温度を下げてのイメージショットの活用などには、全く問題なく使えますし、ファンの機構もないため、商品撮影のショットなどの場合でもご活用いただけると思います!



*039 Sh50Pro-V LEDランプ (バリアブル) の検証


電球型高演色LEDとして、長年愛される039。
今までアイランプを使用してきたシチュエーションを、そのままLEDに置き換えられる手軽さと価格で
未だに人気のロングセラー商品です!
039は色温度が5500K固定ですが、スマートフォンのアプリケーションから光量を調節できるバリアブルモデルでテストいたしました!

こちらもまずは、明るさとCRIの比較から!

出力が、商品の特性上30%が最低のため30% からのテストとなります。

出力30%(30%が最低)
距離 光量(lx) CRI
1m 457  
2m 104  
3m 49.9 98.1

出力50%
距離 光量(lx) CRI
1m 689  
2m 158  
3m 74.1 98

出力100%
距離 光量(lx) CRI
1m 1170  
2m 273  
3m 131 97.9

次に、光の回り方を画像でご覧ください。











続いて、3m地点に039 を固定し、10%,50%,100%時点でのスペクトラルグラフの比較



いかがでしょうか?
やはりCRIの数値で言えば、一番の安定感!平均98前後につき、今回テストした中ではトップでした!
もちろん電球1個の形のため、光量は決して多いとは言えませんが、商品撮影の際、色をしっかり正しく出したい場合には、まだまだ現役で活躍間違いなしの1個と言えると思います!



*Profoto B10 901163-JPの検証


今回唯一のストロボが登場!
バッテリータイプのストロボでストロボとしての出力は250Wですが
モデリングランプがLEDで、光量、色温度ともに変更もできるため
スチールと一緒に、ちょっとだけムービーも。といったシーンでも活用できる、超便利なストロボです。
しかし、メインはストロボのため、
LEDの性能の部分の詳細が少なく、店頭でのお問い合わせも多いため
今回は急遽追加してみました♪

こちらも、3000~6500Kで色温度の変更が可能です。
しかし、Profoto灯体では、色温度のケルビン表記がないため、カラーメーターで一番5500Kに近い状態に設定し、今回検証いたしました。

こちらもまずは、明るさとCRIの比較から!

出力に関しても%表記などはないため、メモリが一番最低の場合、クリック数で真ん中の部分での場合、最高メモリまであげた場合の3パターンでテストいたしました。

出力最低出力(%表記なし)
距離 光量(lx) CRI
1m 131  
2m 31.4  
3m 15.2 94.9

出力真ん中(全部で18クリックあるうちの8クリック目)
距離 光量(lx) CRI
1m 595  
2m 148  
3m 68.5 95.2

出力最高
距離 光量(lx) CRI
1m 1010  
2m 231  
3m 112 95.4

次に、光の回り方を画像でご覧ください。










続いて、3m地点に039 を固定し、10%,50%,100%時点でのスペクトラルグラフの比較




いかがでしょうか?
思った以上の光量はあったのではないかな?と思います!
ルクスの数値だけで言えば、039にかなり近い数値となったため、色温度も変えられますし
環境光の補助用としては、ちゃんと使える!といえる範囲のLEDだと感じました。


さて、だいぶ長くなってしまいましたが、今回は様々なタイプのLED8機種を比べてみました!
いかがでしたでしょうか?
思った以上だった部分、逆に人によっては、あー。思ったよりだなぁ。と感じた部分もそれぞれあったかと思います。
今回は真っ暗な部屋の中でテストしたため、全体的に光量が足りないのか?!と感じられたかもしれませんが 広告の大きな現場でない限り、ある程度環境光があったり、自然光が入るシチュエーションとのMIX光が多いのではないでしょうか?
そういった場面では、今回ご紹介した機種はどれも、それぞれメリットがあります。

ぜひ、こちらを参考に、ご自身のスタイル、現場、予算感に合わせてご検討いただければと思います♪
今回ご紹介した機種は、どれもGIN-ICHIスタジオショップ店頭でもご覧いただけます!
迷われた際は、ぜひ一度店舗にてご相談ください!お待ちしております!



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