【GIN-ICHIスタッフブログVOL.66】コーデュラって?バックルまで開発するの?やっぱUSA製がいいの? MYSTERY RANCHミクロ鞄学



最終更新日:2021.6.24

こんにちは!

こんにちは! 月島スタッフのTです。もう6月ですね~気候も夏らしく暑くなってきました。が、その分『虫』たちの活動に怯える時期でもあります。
昨年は、家の中で初めてGが出現してしまいかなりの恐怖生活を送っていました。それ以降Gキャップを36個購入し、家の隅々に配置してます。これで大丈夫かな。。
(夏は幽霊よりも虫が怖いですね)

さてさて、前回は、ミステリーランチの大まかな設立ストーリーについてご紹介いたしました。
↓前回ブログ↓
https://www.ginichi.com/shop/pg/1blog064/
今回は、実際にバックパックに使用されている素材や縫製技術などミクロな視点から魅力をご紹介したいと思います。



*どこで作ってるの?やっぱUSA製がいいの?○○製について

前回、MR創設以前にも、デイナはボーズマンにてバックパックを約40年間にわたり作ってきたと紹介いたしました。実は現在でもMRの『USA製』は一貫して本社ファクトリーの『ボーズマン』にて製造されています。この他、アメリカ国内とアジア(主にベトナム)に契約工場があります。その全てのサンプルが、この本社ファクトリーに集められ、厳しいクオリティチェックを行なった後に出荷されています。

デイナ本人はもちろん、他のスタッフもアウトドアを愛する人々であり、自分自身がハードなユーザーであればこそ、ギアへの思い入れはより強く、妥協を許さないものづくりが自然と生まれるようです。よく、『MRはやっぱUSA製がいいの?』等の質問を頂きますが、製品自体の作り込みや強度はUSA製もベトナム製も全く変わりはありません。(むしろ低価格なベトナム製の方がお得かも。。まぁ好みですね!!)


あ、それともう一つ。『このカバンの耐荷重は?』という質問もよく頂きます。答えは『あなたが詰められるだけ』。
MRのバックパックはその頑丈すぎる作りがゆえに耐荷重という概念がありません。実際の使用用途とご自身が背負えるだけの常識の範疇でご使用ください。
(最もエブリデイラインなどは、登山などでは難しいと思いますが。)



*素材のこだわり

ミステリーランチのバックパックは採用するマテリアルの一つひとつに至るまで一切の妥協はなく、全て高品質のものを使用しています。

・CORDURA(R)
→『コーデュラ』ってよく聞きますよね。MRの他にもカバンによくコーデュラのタグがついているのを見た事ある方も多いでしょうか?
『CORDURA(R)』とはアメリカのインビスタ社が製造・販売している素材/ブランドの名前です。世界で最も過酷な環境下でもその強さが実証されてきたCORDURA(R)は、破れや擦れに対する耐久性に優れています。MRでは、主に生地重量と耐久性のバランスが高く、耐水性にも優れた500Dデニールの生地を使用しています。(一部では1000デニールも使用)生地の表面には撥水・防汚性を与えるTEFLON(R)加工や耐久撥水加工(DWR)が施されており、裏面にはPUコーティングによる防水性を持たせています。(完全防水の生地ではありません。)
ちなみにミステリーランチが使用している大半の生地は一般流通しているモノではなく、コーティングの細かいスペックを指定して専用に作られた特別な生地です。

・YKK(R)ジッパー
→こちらもコーデュラと同じくよく聞きますよね。バッグ、服、小物など目につくそのほとんどが『YKK』製ファスナーです。(信頼性の高さからから実は海中トンネル内や宇宙服でも使用されています)MRでは、ウレタンコーティングされたコイルジッパーを使用し、水の侵入や砂噛みのトラブルを最小限に抑えています。また、バッグ専用に開発されたYKK RCジッパーの採用も新しいモデルを中心に進んでいます。ジッパーへ大きな負荷が掛かりやすいバッグにおいて、このRC(ラケットコイル)ジッパーは構造的工夫により耐久性が大きく向上しています。




・バックル
→MRでは、主にNATIONAL MOLDING、DURAFLEXのバックルを使用しています。ここらへんのブランドは、アウトドアやミリタリー関係などお好きな方であれば、ご存知の方も多いでしょうか?衝撃や引張強度に優れるバックルを選定するのはもちろんですが、パックのキャラクターに最適なバックル選び、必要とあらばバックルまでをもデザインします。ミリタリーやハンティングラインで使用しているオートロックバックルは不用意な緩みをカムロックで防止する特殊構造です。



・フレームステー
→パックの特性に合わせてグラスファイバー、カーボン、その他の複合素材を選択し荷重に応じた適切な剛性とフレックスを生み出します。
比較的軽量で密度の低い荷重にはグラスファイバー、より大荷重を支えることが求められるフレームで撓みのすくないカーボンファイバーを使用します。
フレームステーの他にもHDPEシートや熱と振動で強化されたウレタンフォームなどを組み合わせて、緻密な設計によりミステリーランチが理想とするアクティブフレームが実現しています。



このようにMRでは、最高のバックパックを作るため、ラインやモデルによって使用するマテリアルを使い分けているのです。
(その他調べてくと、ここではご紹介しきれないほど沢山の素材がありました笑笑)





*縫製・カッティングのこだわり

素材はもちろんですが、縫製・カッティングのこだわりもすごいです!!

・カッティング
→生地について完全に熟知し、構造的な特性を考慮して各パターンの裁断方向や縫い代を決めています。バック全体をトータルで考え、場所により縦方向がいいのか横方向がいいのか見極めながら裁断しているのです。

・トラッキング・タグ
→パックに付帯される、製造の日付やロットナンバー、製造ラインを明記したトラッキング・タグは徹底した品質管理の証明になっています。(手書きやスタンプの感じが本物感が あってなんかいいですよね)



・ミシンピッチ
→ミシンピッチは通常細かくなるにつれて、縫製箇所の強度が高まりますが、それは針穴を多く空け、生地の強度を下げてしまう事にもつながります。最高の素材を熟知しているからこそ、使用する生地のごとに最適なピッチ数を編み出し縫製する事ができるのです。


いかがだったでしょうか?
ちょっと今回は長くなりましたね。。これでも全てはご紹介しきれていないのですが。。このようにMRでは、独自のこだわりを持って極端に頑丈で背負い心地の良いバックパックを作っています。価格帯はモデルにもよりますが、1万円~7万円程。どれも決して安くはありません。が、これだけの『素材や技術が詰め込まれており信頼性も抜群』と考えるとどうでしょう?「あれ、意外と安いのかな?」と思ったそこのあなた!!やっぱ思っちゃいますよね~~~~笑。自分も思いました!そこに気づいてしまい「次はどれを買おうかなぁ~」と思いあぐねている毎日です。
さぁーーーて、来週のサ○エさんは~~~~
・フィッティングができる!?正しい背負い方について
・スタッフの使用感想
・カメラマンへのオススメモデル

の三本ですっ!!来週もまた見てくださいね~~♪♪
ジャン、、、ケン、、ポンッ!!



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