最終更新日:2022.4.27
こんにちは!
もうすぐGWですね!
みなさんなにか予定はありますか?
まだまだコロナで油断はできませんが、少しお出かけでもしたいですね!
さて、今回は
最近話題の製品『Timecode Systems』についてお話しできればと思います。
取り扱い自体は、もう3~4年前からしているのですが
実はここ最近、とても注目度が上がっているのをご存知でしょうか?
まず、タイムコードというもの自体
スチールメインのカメラマンさんにとっては、まだ馴染みが少ないかもしれないので
なぜタイムコードが必要なのか?!
Timecode Systemsでなにができるのか?!
じっくりご紹介していきたいと思います!
*タイムコードって聞いたことあるけど、結局なに?!
タイムコードとは、簡単に言えば
単純に映像を回している『時間』です。
シネマカメラや、ATOMOSなどの収録モニターを使うと
下に表示されることがあるので、見たことがある方も多いかもしれませんが
『00:00:00:00』という表示がされている、こちらがタイムコードです。
例えば、なにも設定せず、このまま収録を始めると
1秒後には
『00:00:01:00』になり
30分後には
『00:30:00:00』になります。
要は
00 : 00 : 00 : 00
↑時 ↑分 ↑秒 ↑フレーム数
の表記になっていて、
収録している時間が
何時間何分何秒何フレームなのかが、わかるようになっています。
では、なぜこれが必要なのでしょうか?
正直、例えばインタビューを1台のカメラで定点で撮り続けている絵を
そのまま編集して公開する場合には、必要ありません。
このタイムコードが生きるのは
複数台のカメラで撮影した映像(マルチカメラ)を、つなぎ合わせる時に、必要になってくるものです。
たとえば
1人のインタビュー映像を、
1台のカメラでは、正面から引きで定点で撮っておき、音声もその映像と一緒に撮っておきます。
もう1台のカメラで、手持ちで顔に寄ったり引いたり
時にはインタビュアーの絵を撮ったりしたとします。
その際、その2つの映像を
つなぎ合わせるとき
なんの指標もなく、1台目で撮った音声に合わせて、2台目で撮った寄りの映像を合わせる際
リップシンクと、音声を合わせた映像にするのは、かなーーーり難しいです。
そんな時
もちろん、最初に手で『パンッ』と大きな音を出し
その波形で合わせる方法などもありますが、これには難点もあります。
人一人のインタビューのように、狭い空間で、他に雑音もない環境であれば
手を叩くパン手法も、有効ですが
例えば、コンサートホールのようにひろーーーい空間で
ステージ前の映像と、客席の後ろの映像をこの手法で合わせようとすると
音は遅延するため、絶対合いません。
また、街中などガヤガヤした環境では、なかなか波形を探し出す作業だけでも、
大変な作業になります。
そんな時、便利な機能が
『タイムコード』です!!
2台のカメラのタイムコードを揃えておけば、
あとの編集で、そのタイムコードを合わせて重ねるだけで、ぴったり同期された映像を作ることができるのです。
しかし!
最近では、ミラーレス一眼をはじめ、ムービーカメラではなくともタイムコードを入力できる
カメラが増えたものの、複数台のカメラのタイムコードを同期させることはできません。
じゃぁどうしたらいいの?!
ここで、Timecode Systems社製品が活躍します!
*UltraSyncってなに?どういうもの??
まず、Timecode Systems社について簡単にご紹介すると
2012年にイギリスで設立された会社で
タイムコード同期をワイヤレスで行うためのハードウェア、ソフトウェアを開発、販売している会社です!
2019年には、NINJA Vなど外部収録モニターで有名な
ATOMOS社に買収・統合されているため
最近の製品は、ロゴなどATOMOSモデルになっていますが
今でも、開発等はTimecode Systems社独自で続けており、世界中で広く使われています。
そんなTimecode Systems社の人気商品が
こちら
こちらの、Ultra Sync ONEは
付属もしくは、別売のケーブルで、カメラや、レコーダーなどと
接続することで、複数台のカメラやレコーダーのタイムコードをワイヤレスで同期させることができます。
RF通信で繋がるワイヤレスシステムは
最長で半径200mまで行けるので、大きなコンサートホールの様な環境や
体育館、競技場、会議室などでも安定して使うことができます。
そして何と言っても
UltraSync ONE の最大の特徴は遅延がなく、常にワイヤレスで同期しつづけます!
そのため、タイムコードで合わせたあと、少しずつずれていくフレームを修正したり…という作業が必要ありません!
ご注意点としては
同梱されているケーブルは、BNC(SDI)で接続するためのケーブルしか同梱されていないため
業務用ビデオカメラや、シネマカメラをお使いの方は
そのままなにも必要ありませんが
ミラーレスカメラや、ZOOMなどの音声用レコーダーなどと
接続するためには、別売のケーブルが必要です!
たくさんケーブルがあるので迷われるかもしれませんが…
だいたいのミラーレスカメラであればこちら
こちらをUltra SyncのLTC端子に刺し
ケーブルの反対側をカメラのマイク端子に刺します
これをカメラの台数分、設定し
親機となる1台のカメラでタイムコードの設定をし
Ultra Sync同士をリンクさせるだけで
一発で全く遅延なしのタイムコード同期が行われます!
このタイムコードの情報は
カメラの中の音声データのところに記録されます。
DaVinci Resolveなどのソフトウェアでは、そのままこのファイルを読み込ませることで
音声ファイルからタイムコードへ変換してくれますが
お使いの方も多いかと思います、Adobe Premiereでは
そのまま音声ファイルになってしまうので
VideoToolShed の LTC CONVERT (AUXTC)(無償体験版もあるようです!)
というソフトウェアなどを使って
一度ファイルを変換してから、Premiereで読み込ませることで
タイムコードのついた映像データになります。
このようにしてタイムコードがついた映像データであれば
マルチカムで記録した映像が、何十個というクリップ数になっていても、一瞬で同期させることが可能です!
*ケーブル接続だけじゃない!Bluetoothで繋がるタイムコード!
最近では、iPhoneを始め
スマートフォンで撮影できる映像も、年々クオリティが上がっているので
複数台のカメラ設置の一つとして、スマートフォンをお使いになるパターンもあるのではないでしょうか?
しかし、スマートフォンには、
ケーブル接続できる端子が有りません….
そこで、登場したのがこちら!
こちらは、Buletoothで接続できるタイムコードシステムです。
撮影する際には、
MAVISというカメラアプリを使う必要がありますが
アプリケーションで、このタイムコードのシステムだけでなく
iPhoneで映像制作する際に便利な様々な機能がついたカメラアプリになっているので、ご安心ください!
こちらがあれば
無線で、スマートフォンで撮影したデータにタイムコードを入れることができ
他のUltra Sync Oneなどと同期させることも可能です!
いかがでしょうか?!
使い方も簡単で、すごくシンプルな商品です。
これからマルチカムに挑戦する方、マルチカムで映像の同期に悩んでいる方は
ぜひご検討ください!
こちらのUltra Syncシリーズですが
電波を使ったワイヤレスシステムになっています。
そのため、製品には技適を取得していますが
一部ネットで販売されている商品には、並行輸入品で技適のマークがついていないものや、リージョンロックがかかってしまっており、日本で使えない?!ということもあるようです。
GIN-ICHIスタジオショップ・オンラインショップでご購入いただいたものは
すべて日本総代理店から販売されている商品になっており
日本で安全にお使いいただけるものとなっておりますので、ご安心ください!
さて、いかがでしたでしょうか?!
いままでタイムコードをつかっていらっしゃなかった方も
簡単に始められ、とても便利な製品ですので、ぜひお試しいただければと思います。
GIN-ICHIスタジオショップでは店頭でお試しもいただけますので
ぜひ、お気軽にご相談ください!