最終更新日:2023.7.25
暑い日が続きますね~
でも、電車の中や飲食店などでは、冷房がガンガンで寒くなって…
周りでも体調崩す人が増えてます….
みなさまもお気をつけください!
さて、今日は
今年の夏より新規取り扱い開始いたしました
INNOVA ART(イノーバアート)という写真用紙をご紹介したいと思います!
写真用紙と一言で言っても
様々な種類があり、なにが違うのかや、自分の作品にはどの紙が合うのか…など
なかなかわかりづらい部分もあると思うので
今回は、ラインナップ紹介から、取り扱い方法などについても、ご紹介していきたいと思います♪
では早速いきましょう!
*INNOVA ARTって?どんな紙??
写真をインクジェットプリンターで印刷する際
有名なところで言うと、
もちろんプリンターメーカー純正のキヤノンやエプソンの用紙
こだわられる方だと、ピクトリコやハーネミューレ、イルフォードなどは
ご存じの方は多いと思います。
そんな中、突如現れたINNOVA ARTとは?!
まずは、どんなブランドなのかご紹介いたします。
INNOVA ART(イノーバアート)は
2003年創業のイギリスのメーカーで、ドイツのハーネミューレ社や、フランスのキャンソン社などと比べると、比較的まだ若いブランドではあります。
しかし、ハーネミューレ社、フェリックス・シェラー社、セントカスバーツ・ミル社等の欧州を代表する用紙メーカー出身のメンバーが結集し
豊富な知見を活かして美術館のキュレータに認められる高品質ファインアート紙を提供することに成功している数少ないブランドの一つです。
イノーバアート製品は
コットン100%のベース素材で作成されたファインアート紙が中心で、テクスチャーの豊富さが特徴です。
マット系の用紙の中でも、スムースなタイプから、銅版画でも用いられるような緩いエンボスのものから水彩画用の荒いエンボスタイプまで、また、コットンのグロス系まであり
定番の質感から、イノーバアートならではの質感まで、クラシカルで上品な仕上がりになる用紙のラインナップが豊富です。
少しマニアックな話になってしまいますが
ファブリアーノ社という、製紙会社をご存じでしょうか??
水彩画などをされる方には有名なブランドですが
1264年 創業の世界的に最も古い、製紙のパイオニア的ブランドで
ダヴィンチ、ミケランジェロ などの巨匠が愛用したことでも有名です!
そんなファブリアーノのコットンベース素材を使用した製品もあったりするのも見どころの一つ!
また、どちらの用紙も
かなり重量、厚みがあり、繊細で高級感があります。
そして、もう一つ大きなポイント!
最近では、紙の『蛍光増白剤』を気にされる方、多いのではないでしょうか?
近年ではリサイクル紙の使用等で、蛍光増白剤が使用されていない紙を見ることの方が少なくなり、ビビットな白さを演出された紙を見ることが多くなりました。
しかし、イノーバアートでは、
印刷面を構成するインク受容層には蛍光増白剤(OBA)が入っておりませんので
ナチュラルなホワイト、すなわち少し黄色側に寄った温かみのあるウオームトーンで、作品に柔らかさと気品を感じる仕上がりになるのもポイントです!
また、コットン100%のベース紙はアシッドフリー(中性紙)・リグニンフリー※なので紙自体の劣化は極めて少なく、蛍光増白剤による変色も抑えられるため、作品の長期保管に最適な用紙です。
※リグニンとは木材に含まれている物質で、紫外線に反応して変色・退色の原因となります。
実際にどうなのか
ブルーライトを当てて比べてみました!
まずは、定番のフォトコットン(ファインアート紙)とピクトリコの月光ブルーラベルでの比較です。
ブルーライトは、蛍光増白剤に強く反応するので
より青みが強い方が、蛍光増白剤の強さを著しています。
最初のフォトコットンが光沢がないものに対し、ブルーラベルが光沢があるため
同じ光沢のあるフォトバライタとの比較です。
最後に、蛍光増白剤がたくさん含まれる
いわゆるコピー用紙(リサイクル用紙)と比較してみました!
圧倒的に違いが出ているのがお分かりいただけると思います。
いかがでしょうか?!
かなりこだわりの詰まった用紙だということは伝わったと思うのですが
じゃぁ実際どれを選んでみたらいいのか?!
ということで、次は、それぞれの種類と特徴をご紹介いたします♪
*自分の作品にはどれがあうの??特徴を理解しよう!
現在GIN-ICHIオンラインショップで販売しているイノーバアートの写真用紙は
全部で6種類あります!
とはいえ、オンラインだと質感もわからないし、自分の作品には
どの紙があうのか…
なかなか判断がつかないですよね…
そんな方に!!それぞれの特徴をまとめましたのでご覧ください♪
①【ファインアート紙】フォトコットンラグ
最もスムーズなテクスチャーでしっとり高級感のあるマット系。
ストレートな写真、メリハリの効いた写真、ポートレートなどに向いています。光沢系と雰囲気を変えたい時にはまず最初にお勧めです。
定番のテクスチャーなので、他社のものとの比較にもまずはお試しいただきたい一つです!
②【ファインアート紙】エッチングコットンラグ
緩やかな凹凸で、なめらかな高級感のあるマット系。
立体感を活かしたい写真、淡い濃淡を活かしたい写真などに向いています。
③【ファインアート紙】ファブリアーノ プリントメイキングラグ
イタリアのアート紙の名門・ファブリアーノ社の銅版画向けアート紙をコットンベース紙として採用。緩やかな凹凸があるテクスチャー。
立体感を活かしたい写真、淡い濃淡を活かしたい写真などに向いています。
エッチングラグとはまた異なる独特の凹凸を持ち、さらにアートの雰囲気を作品に持たせたい時にお勧めです。こちらもしっとり高級感のあるマット系で大変上品な仕上がりが期待できます。
④【ファインアート紙】ファブリアーノ アルティスティコ ウォーターカラーラグ
イタリアのアート紙の名門・ファブリアーノ社の水彩画向けアート紙をコットンベース紙として採用。
最もエンボスの大きいテクスチャー。
建物・自然風景などの静物写真に向いており、印刷するだけでアートの雰囲気を作品に持たせることが出来ます。大変上品な仕上がりが期待できます。
⑤【光沢系】コットングロス
蛍光増白剤(OBA)が入っていない透明なインク受容層を印刷面にコーティングしており、ベースのコットンの色合いをそのまま活かしています。
用紙の地色はマット系も含めてウオームトーンですが、コットングロスは最も黄色側に寄っており、他社を含めてたコットン系ファインアート紙にはない、コットングロスの最大の特徴です。
しかも、マット系以上に高濃度・高発色、広い色域が得られますので、濃度階調の豊かな作品に最適です。
特にモノクロではその威力を発揮します。
⑥【光沢系】フォトバライタ
銀塩時代からプレミアム写真の定番であったバライタベースを使用したファインアート紙です。
プリントは高濃度・高発色、広い色域が得られ、さらにスムーズで白さの映えた面質により細部の高い再現性が得られます。
濃度階調の豊かな作品に最適で、特にモノクロではその威力を発揮します。
いかがでしょうか?!
それぞれの特徴はご理解いただけたと思います♪
特に
ファブリアーノ プリントメイキングラグ
ファブリアーノ アルティスティコ ウォーターカラーラグ
コットングロス
に関しては、他社にはない特徴を持った紙ですので
今までとは一味違った印刷をしてみたい!と思う方は、ぜひこの3つをお試しください♪
サイズは、それぞれ
A4、A3、A3ノビ、A2、ロール各種ございますので
ご希望に合わせてお選びください!
*ファインアート紙って取り扱いが難しいのでは…??これを知っておけば安心!
ファインアート紙は通常の写真用紙に比べ、厚手だったりテクスチャーがあったりと扱いが難しい印象…ですよね??
何枚失敗しても諦めつく…という価格設定でもないため
なんとなく手に取りづらく感じてしまうこともあると思います!
でも、このイノーバアートは
しっかり公式で情報を載せてくれているので、気張る必要もありません!
まず、印刷の際には欠かせない
ICCプロファイルですが
https://innovaart.com/icc-profiles-1/
こちらのサイトにて、無料で公開されています。
こちらのダウンロードサイトが、メーカー本国のサイトで
日本でのプリンター型番と違うため、ダウンロードの際
戸惑うかもしれませんが
名称の対応表がこちらにて、公開されておりますので、合わせてご確認ください!
また、印刷する際の
推奨印刷設定も、
こちらのページにて、各種プリンターにあわせ公開されておりますので
初めての印刷であっても、スムーズに行うことができます♪
印刷については、こちらで問題ないかと思いますが
どうしてもファインアート紙は、通常の写真用紙と比べ繊細なものなので
ご注意点もあります!
・印刷面は素手で触れないようにし、傷をつけないようにしてください。
・開封した用紙は早めにお使いください。未使用の用紙は元の製品箱に戻し、高温・高湿・直射日光を避けて保管してください。
・印刷後は一枚ずつ広げて24時間程度、室内において乾燥させてください。
・完成したプリントは高温・多湿・低温・屋外・直射日光を避けて、印刷面に傷がつかないように保管してください。
・用紙が反っている場合は反りを直してからプリンターへセットしてください。
・用紙は一枚ずつセットして印刷してください。
とのことで、メーカーさんより注意点をいただきました!
特に
印刷後は24時間乾燥させることや、用紙は1枚ずつセットする…
などのポイントは、通常のメーカー純正の用紙ではあまりされない場合もあるかと思いますので
ご注意いただければと思います!
いかがでしょうか??
自分の作品を、この現代だからこそ、プリントして残したい、展示したい
というお声は、最近増えています!
ぜひ、この機会に最高の用紙で最高の作品を作っていただければと思います。
また、現在GIN-ICHIオンラインショップでは
プリンター、モニター、キャリブレーションセンサーなどの対象商品を
ご購入いただくと、イノーバアートの用紙6種を1枚ずつセットした
トライアルパックをプレゼントするキャンペーンを開催中です!
ぜひ、この機会に
合わせてお試しいただければと思います。
キャンペーン対象商品一覧はこちら
もちろん店頭では、実際の用紙を手に取ってご覧いただくことも可能です。
ぜひ、合わせてご覧くださいませ!
イノーバ商品一覧はこちら