【GIN-ICHIスタッフブログVOL.113】現場でも正しい色を!ATOMOSモニターのキャリブレーション伝授!



最終更新日:2023.11.6



こんにちは!

だいぶひんやりしてきましたね。

先日、数年前に流行っていたドラマを見て、とても面白かったのですが
流行が過ぎて誰とも共感できず、寂しい気持ちになりました...
流行り物は流行りの時にのるべきですね。

さて、今回は
ATOMOSモニターのお話しをしたいと思います!

ATOMOS自体は、
DSLR動画の台頭に合わせ
当時まだ、一眼レフカメラでは動画が30分以上の撮影ができないころ
外部レコーダーとフィールドモニターが一体化したATOMOSを使い拡張することで
映像制作のみならず、配信などの記録の現場でも重宝され ご存じ、またはお使いの方も多いと思います。

その後
ATOMOSから次々と発表される
小型で利便性の高いレコーダーモニターは、すでに映像制作機器の定番として
様々な業界で使われています。

そんなATOMOSモニターですが
実は、フォトグラファーの皆さまに馴染み深い『キャリブレーション』ができることはご存じでしょうか??
ふわっと情報だけは、知っていても、あまりやられたことがない。という方も多いのではないかと思い
今回は、ATOMOS製品のキャリブレーションについてご紹介していきたいと思います!

では早速いきましょう!








*ATOMOSモニターってキャリブレーションできるの??必要??



特にフォトグラファーのみなさまには馴染み深い『キャリレブーション』。
主に、写真の編集などを行うカラーマネジメントモニターの色合わせのため、キャリブレーションセンサーをご用意されている方も多いと思います。

写真(映像)の編集環境でモニターと、印刷物や、WEBなど 実際に掲載されるものとの環境を合わせることで、正しい色で確認することができる『カラーマネジメント』ですが それは、編集時の環境だけではなく、撮影の現場でも合わせる必要があります。

写真の場合、テザー撮影などで確認する際に
キャリブレーションされたモニターで確認されている方は多いと思いますが
では、動画の場合はどうでしょうか?
多くの場合、カメラについた液晶や、
ATOMOS等のフィールドモニターで、絵を確認しながら 撮影する際のカメラセッティングや、ライティング等作り込まれると思います。

しかし、そのモニターが
記録されているデータの色と、確認している色が正しいかどうか、
気になってはいるものの、実際になにか対策をされている方は少ないのではないでしょうか?

実際、映像用フィールドモニターなどで
キャリブレーションに対応しているモデルは、ごく少数です。

しかし、ATOMOSでは
みなさまのお手元にある方も多い、Calibrite(X-rite)にて、キャリブレーションを行うことが可能になっていることをご存じでしょうか?!

キャリブレーション対応している
ATOMOS社モニターは

すでにお持ちの方も多い



NINJA Vだけでなく

新製品の





など、最新機種も対応。





こちらの大型モニターも対応しているため
クライアントとの確認用モニターもキャリブレーション可能です。

その他にも
・SHOGUN CONNECT
・ZATO CONNECT
・SHINOBI
・SHINOBI 7
・SHOGUN STUDIO2
・NINJA V
・NINJA V+
・SHOGUN7
・SHINOBI SDI
・SUMO19
・SUMO19 M
・SHOGUN INFERNO
・ NINJA INFERNO
が対応しているとのことですので、お手元のモニターが対象かどうかはこちらをご確認ください!

また、キャリブレーションの際に必要となるセンサーは

・Calibrite ColorChecker Display Pro





・ColorChecker Display Plus





だけでなく、
Calibriteになる前のX-rite製品

・X-Rite i1Display Pro
・X-Ritei1 Display Pro Plus

でも測定可能な他

今年の夏に、Calibriteから新しく発売された





でも、正常に動くことが確認できました!

もし、お持ちでないという方で
試されたいという方であれば、最新の有機ELパネルの高輝度モニターにも対応したこちらのHLシリーズもおすすめです♪





*実際どうやるの!?難しそう...?いえ簡単です!



では、実際にどういった作業工程になるのかご紹介していきましょう!

まず、お手元のATOMOSモニターと、キャリブレーションセンサーが対応しているかどうかご確認いただいたら
次に1つご購入いただく必要があるものがあります。

それがこちら





こちらをご用意いただきます。

用意するものがすべて揃ったら
次に、専用ソフトウェアをダウンロードしてください。

https://www.atomos.com/product-support?category=apps

こちらのATOMOS本国サイトから
キャリブレーション専用のソフトを無料でダウンロード可能ですので
お使いのPCに合わせてダウンロードしていただければと思います!

これで準備は完了!

では、実際のキャリブレーション作業の流れに入っていきます。


①モニターの立ち上げ

キャリブレーションを行うATOMOSモニターにバッテリーもしくは、ACを接続し、電源を入れます。
モニターの安定のため、
モニターをつけ30分ほど置いてから、キャリブレーションすることをおすすめいたします。


②PCとの接続

モニターに電源をつけたら
次に、接続ケーブルの準備です!

まず





こちらのケーブルの、細いピンになっている方を、
ATOMOSの『REMOTE』に差し込み、
反対側のUSBを、PCと接続します。

次に、
キャリブレーションセンサーのUSBも、PCと接続します。




③キャリブレーションセンサーの設置

最後に、先ほどPCと接続した
キャリブレーションセンサーの設置を行います。

ATOMOSモニターでのキャリブレーションの場合
モニター全体が、キャリブレーション設置面になるので
大体真ん中ぐらいに置いていただければ問題ありません。



センサー面が画面と密着するように置くところだけご注意ください!


③ソフトウェア操作

ダウンロードいただいたソフトウェアを立ち上げ




こちらの『Detect』を押すと
Device Nameに接続しているATOMOSモニターの機種が表示されます。
下の『Temperture』の部分は
一部機種でのキャリブレーションを除き、『D65』の設定で問題ありません。

最後に




『Calibrate』を押していただくと
キャリブレーションが始まります。



機種や、バージョンにもよりますが
大体3~4分程度で終了いたします!

完了すると、このように
各種キャリブレーション結果を確認していただくことができます!




いかがでしょうか?!
思った以上に簡単です!

一つ注意点としては
お手元のATOMOSモニターのバージョンが古いと
正しく認識されない場合があるので、
キャリブレーション前には、まずATOMOS本体のバージョンを最新にしてから行ってください!

通常のカラーマネジメントモニターのように、詳細な設定等はできませんが
正しい色に合っているかどうかの確認、調整は可能となっております。

また、ケーブルさえご用意いただければ
すでにお手持ちの機材で
すぐできる!という方も多いと思いますので、
せっかくATOMOSのモニターをお使いいただいているみなさまには
ぜひお試しいただければと思います♪

店頭でも、お試しいただけますので
機種の組み合わせ等気になる部分ございましたら
ぜひスタッフまでご相談ください!




→ブログ一覧へ戻る